最近BitcoinVNをご利用いただいた方やATMをご覧になった方は、すでに大きな変化に気づかれているかもしれません。従来のBitcoinに加えて、一部の端末ではUSDT(Tether)やUSDC(Circle)といった主要なステーブルコインの取引が可能になりました。
※現在、対応しているのはEthereumネットワーク上のUSDTおよびUSDCのみです。他のブロックチェーンについても、今後順次対応予定です。

大規模アップデートへの第一歩
BitcoinVNチームはこの数ヶ月間、システムのアップグレードに向けて水面下で開発を進めてきました。今回のリリースは、ユーザー体験を大きく向上させるための長期的なロードマップにおける、最初の一歩に過ぎません。
今回のテストローンチの主な目的は、BitcoinVNが自社開発した高速かつ高性能な資産交換エンジン「BV Swap Engine」と統合された新システムの動作を検証することにあります。
なぜBitcoin ATMでステーブルコインに対応したのか?
「Bitcoinのみ」を重視するユーザーにとっては、この変更に違和感を覚えるかもしれません。しかし、これは2026年におけるデジタル資産市場の現実とインフラの進化を反映した判断です。
市場の現実と運用コストのバランス
現在、ステーブルコインのユーザー数は世界中で数億人規模に達しており、今後も増加が続くと見られています。2030年までに10億人を超える可能性も十分にあります。
一方で、実際に日常的にBitcoinを利用しているユーザー(単なる保有者ではない)は依然として限られています。Bitcoinユーザーは技術理解が深く質の高い層ではあるものの、その規模は世界全体でも数百万人程度にとどまっています。
このため、BitcoinVNは引き続きBitcoinインフラの開発に注力しながらも、持続可能な運営のために現実的な判断を行う必要があります。
すでにインフラは整備され、毎月の運用コストも発生している中で、ATMの利用を限られたBitcoinユーザーだけに制限することは、特に競争の激しいアジア市場においては非効率です。
近い将来、BTMでの取引の90%以上がステーブルコインによって占められると予想しています。理由はシンプルで、多くのユーザーが日常的な決済や送金にステーブルコインを利用しているからです。
また、すべての人がBitcoinのような長期的な価値保存手段を必要としているわけではありません。多くのユーザーにとって重要なのは、日常的に使える迅速で安定した入出金手段であり、ステーブルコインはそのニーズに適しています。

ブロック承認待ちという課題の解決
2026年時点において、Bitcoinのオンチェーン取引をATMで利用する際のユーザー体験には依然として課題があります。現金を受け取るまでにブロック承認を待つ必要があり、時間がかかってしまいます。
一方で、ステーブルコインは承認時間が短く、この問題を効果的に解決します。
もちろん、ステーブルコインには検閲リスク、第三者への依存、プライバシーの制限といった課題も存在します。しかし実際には、多くのユーザーがこれらのトレードオフよりも利便性を優先しています。

次のステップ:Bitcoin Lightningの導入
ステーブルコイン対応を進める一方で、Bitcoinユーザーへの対応も継続して強化していきます。
現在、BitcoinVNではBitcoin Lightning Networkの統合を進めており、2026年後半の導入を目指しています。これにより、取引速度の向上とユーザー体験の大幅な改善を実現する予定です。
「Make in Vietnam」デジタル資産ATMの構築
現在のBitcoin ATM「Gustav I」は、6年半以上にわたる開発の成果として生まれた「Make in Vietnam」のプロトタイプと位置づけられます。

同時に、ベトナムにおけるデジタル資産市場の将来や規制の方向性に合わせて、運用モデルの進化も進めています。
長期的には、国際的なプロバイダーと競争可能な信頼性の高い「Make in Vietnam」デジタル資産ATMソリューションを構築し、国内の技術力と運用能力の向上にも貢献していきます。

今後の展開
現在のATMはあくまでスタート地点に過ぎません。今後もユーザーの皆さまからのフィードバックをもとに、サービスの改善を続けていきます。
BitcoinVNの今後のアップデートにもぜひご期待ください!